都市百景
写真家の佐藤信太郎さんの個展に行ってきました。
彼は高校時代のクラスメイトで、卒業後18年を経て仕事を通じて偶然再会し、それ以来のおつきあいです。
今回の個展では、彼のこれまでの作品が一同に並ぶとあって、楽しみにしていたのです。
処女作の「夜光」以来、「非常階段東京」、「天空樹」と独特の視点で都市を記録してきた佐藤さん。
いや、「記録」というより「表現」という方が正しいのかもしれません。
天空樹シリーズの写真は、パッと見、違和感がない写真なのに、本人から作品の制作手法を伺ってみると、実は不自然(?)な写真なのだとわかる。
カメラに精通している方なら、簡単に気付くことなのかも知れませんが、まさに目から鱗が落ちる思いをしました。
彼の作品は、カメラのレンズを通した画像からカメラやレンズが持つ特性を消去している為、私たちには、肉眼でとらえた画像を脳で画像処理をして捉えられている世界のように「自然」と感じられるのかもしれません。
家に帰って改めて彼の作品集を眺めてみると、会場で見た写真の解像度と本のそれとの差に、とても驚かされました。
音楽や視覚芸術すべてに言える事だと思いますが、やはりホンモノに接することが大切ですね。
この個展、是非千葉市民ギャラリー・いなげにて2月3日まで入場料無料で開催しているので、是非彼の作品世界を体験して頂ければと思います。
http://business4.plala.or.jp/g-inage/exhibition/kikakuten.html
そしてお時間があれば、隣接する「旧神谷伝塀兵衛稲毛別荘」へもお立ち寄りください(こちらも無料!)。
神谷伝塀兵衛氏は、電気ブランで有名は、あの浅草・神谷バーの創始者で、建物は大正7年に建てられたもの。
稲毛は、現在のように埋め立てられる前、文豪にも縁の深いリゾートでしたが、この建物は、当時の時間の片鱗を感じられる素敵な空間ですよ。
それからおまけにもう一ヶ所。
近接する稲毛浅間神社の参道脇には、清朝最後の皇帝・ラストエンペラー溥儀氏の弟、溥傑氏が日本皇室の遠縁嵯峨家の浩氏と結婚後暮らしていた住まいがあります(またまた無料)。
こちらは楚々とした住まいで、離れもあって当時のお二人のささやかで幸せな時間が伺えます。
庭には奇麗な枝振りの梅がありましたので、開花の時期にもう一度訪ねてみたいと思いました。
ギャラリーにはこの辺りの散策マップが用意されているので、それを頼りにお散歩してみるのもよいかもしれませんね。(yh)








